■2016年10月10日〜12月25日 日本食生活近代化遺産「嶺岡牧に学ぶ」

 千葉県の酪農・乳業史を展示している千葉県酪農のさと酪農資料館第3展示室の展示の一部更新が,2016年7月30日に終了した。近年千葉県酪農のさとの事業として実施してきた「嶺岡牧調査」により,嶺岡牧及び関連歴史遺産は日本食生活近代化遺産として評価できることが明らかとなった。今回の展示更新では,調査データをもとに,嶺岡牧とそれに関連した歴史遺産は複合的日本食生活近代化遺産であることが分かるような展示とした。そこで,展示更新によって牛乳食文化及び酪農・製乳業史広く普及するため,特別展及び体験事業を展開することとした。

・特別展 「嶺岡牧の原点 命を守る!」10月10日(月)〜12月25日(日)

2016年6月以降和光堂南海工場及び千歳牧場に関する資料収集が,アサヒグループ食品会社(和光堂)の協力により急速に進んだ。この資料を中心に,「命を守る!」が嶺岡牧及び関連歴史遺産の特徴であることを示す。

・臨池研修「嶺岡牧と初期の製乳工場跡を歩く」10月29日(土)9:30〜16:00

嶺岡牧,黎明期の製乳工場跡,昭和前期の乳加工業跡と原料乳生産を行った牧場跡をめぐる。現地に立って,歴史的な意味を捉え,地域を元気にしていく方法を考える。

・講演会 「命を守る!から始まった嶺岡牧」11月13日(日)13:00〜15:30

 特別展の見方と展示が示している内容を体系的・科学的に整理し,理解の促進を図る。

・体験学習「チッコカタメターノ」料理教室」12月10日(土)9:30〜13:00

 21世紀の社会開発は暮らしづくりを起点とすることが基本であることを踏まえ,複合的日本食生活近代化遺産である嶺岡牧の諸相のうち,嶺岡地域がチッコカタメターノ食文化の中心地であることに光を当て,チッコカタメターノ料理をおかずとする本膳料理様式の膳揃えを作る料理教室を開き,風土に育まれた豊かな食生活づくりを推進する。

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