■2017年度「公益信託 大成建設自然・歴史環境基金」助成金の給付を受けました。

・テーマ
 嶺岡西一牧に関する歴史文化遺産の現地確認調査と歴史文化遺産へのアプローチ性確保及びエクスカーションの開催など普及推進活動

・活動・研究の目的
 嶺岡牧は、牛乳食を通して日本国民の健康増進を図った日本食生活近代化遺産であり、地域食生活づくりと交流・対流 に活用することで大きな地域再生効果が見込まれる資源だが、現在は荒廃林の中に埋没し、実態も分かっておらず潜在 資源にとどまっている。とりわけ嶺岡西一牧は、嶺岡牧を管理していた牧士の分布から、中世における嶺岡牧の中心で あったと考えられているが、これまでに牧の外周を画す野馬土手の分布と、馬頭観音の分布調査を行ったにとどまって いた。そこで、嶺岡西一牧内にあるとみられる牧遺構の石材を切り出した石切丁場跡や、牛の安産を祈願した観音堂な どの遺構分布調査、牧士住宅や墓地の確認調査、牧士宅や区有文書に残る嶺岡牧に関する古文書調査、嶺岡牧に関わる 暮らしについての面接聞き取り調査を行い、嶺岡牧に関する歴史文化遺産を確認し、それを活かす嶺岡牧ストーリーを ワークショップでつくる。また、嶺岡牧及び関連遺構が埋もれている荒れた放棄林の倒木除去、雑木伐採、草刈りを行 い、嶺岡牧及びそれと関連した歴史文化遺産をみられるようにし、エクスカーション、展示会、シンポジウムを開催し、 国民の元気にするためにつくられた嶺岡牧について広く周知が図られることを目的とする。

 

・今までの活動地域

 
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