明治150年記念事業「近代農林水産のあけぼの」
パネルディスカッションで迫る 嶺岡牧が牽引 日本の食生活近代化と酪農・製乳業


 江戸幕府直轄である嶺岡牧は、八代将軍徳川吉宗が「国民の寿命を延ばしたい」と、当時最高の薬餌といわれていた乳製品の「醍醐」を国民に広めるため白牛を放して酪農を始めた「日本酪農発祥之地」。明治時代になると嶺岡牧は、隣接する村の住民が資本を出して設立した畜産株式会社の牧となり、乳牛を生産し日本各地に酪農を拡散した。そして牧周辺に製乳工場が建ち並び、日本の主要な製乳企業の誕生地に繋がった。このように嶺岡牧は、明治政府の主要課題であった「国民の体力・体格を欧米並みに」に対し、牛乳・乳製品の喫食面で応えた。

 嶺岡畜産株式会社の本社跡に建つ千葉県酪農のさとでは、こうした日本の生活及び産業の近代化に果たした嶺岡牧の役割に迫るとともに嶺岡牧をまちづくりに活かすため、「日本食生活近代化の拠点となった嶺岡牧」をテーマとするパネルディスカッションを、千葉県の明治150記念事業「近代農林水産業のあけぼの」の一つとして開催することとした。

PDFダウンロード

 
HOME BACK
© Ecology Archiscape