明治150年記念事業「近代農林水産業のあけぼの」

日本酪農・製乳業を牽引した人 礒貝煉乳所と渡辺高俊獣医に焦点

南房総市 千葉県酪農のさと

 千葉県酪農のさとで、日本人が日常的に牛乳を飲み乳製品を食べるようになったルーツで、「国民を元気に!」のリーダであった嶺岡牧を多くの人に知ってもらおうと「嶺岡牧フォーラム 日本酪農を牽引した嶺岡牧」を開催する。

 嶺岡牧研究者の日暮晃一さんによる「嶺岡牧に千頭の乳牛がいた時代」と題する基調講演で、これまでの調査研究で嶺岡牧と周辺に所在する黎明期の製乳業跡はエンクロージャー・ムーブメントと産業革命を示す日本社会の近代化遺産であり、世界遺産が適当な歴史文化資産の姿が浮かび上がってきたことを報告。

 次いでトークコーナーに移り、日本大学生物資源科学部専任講師の佐藤奨平さんのコーディネートで、日本酪農・製乳業を牽引した人に焦点を当て、嶺岡牧の歴史的な役割について迫る。まず、安房地域最古の製乳工場であり明治乳業の源流となった礒貝煉乳所を創業した礒貝岩治郎氏を、鴨川市郷土史研究会会長の滝口巌さんが末裔の皆さんからの聴き取り調査結果に基づいて紹介する。次に、獣医師の面から日本酪農のイノベーションをサポートした渡辺高俊獣医についてご子息の渡辺宏さんに二本立給与法を編み出した頃の様子などを話していただく。

 [会場]千葉県酪農のさと視聴覚室。[日時]2019年3月2日(土)午後1時半~4時半。[参加費]資料代500円。[申込み・問合せ]千葉県酪農のさとTel 0470-46-8182

 

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乳牛の直腸検査を行う渡辺高俊獣医(渡辺宏氏提供)
 
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