嶺岡牧が賑わいの原点 民俗資料が語る嶺岡牧のある生活 明治150年記念事業
嶺岡牧講演会「地域発展の拠点:嶺岡牧」

 嶺岡牧は、江戸時代から明治時代にかけて日本で内発的にエンクロージャー・ムーブメントと産業革命が進行したことを示す貴重な歴史遺産。
 千葉県酪農のさとでは、嶺岡牧の実態を明らかにするため2011年より調査を行ってきた。その結果、嶺岡牧およびそれに関連した歴史遺産は、単に「日本酪農発祥之地」では収まらず、世界史を変える日本近代化遺産であることなどが分かってきた。嶺岡牧調査の成果は、順次講演会やミニ企画展、現地見学会などで速報している。今年度の第1回嶺岡牧講演会では、民俗調査から嶺岡牧があった時代の食器や鎌から当時の生活について明らかになったことが報告される。

 この講演会では「地域発展の拠点:嶺岡牧」を総合テーマに、2009年から嶺岡牧研究を続けている日暮晃一 調査員による「日常的な賑わいの場になった嶺岡牧」と、民俗学の方法で千葉暮らしに迫っている市原市教育委員会ふるさと文化課の芝崎浩平 学芸員による「鎌の革命児~飛雀印鎌の歴史~」が講演される。

 戦後、農業の機械化や近代住宅への建て替えにより、かつて使っていた農具、食器などは捨てられ、新しい物に変わっていった。そのため、残されている民具は少ない。しかし、民具を見ていくと、嶺岡牧での活発な経済活動はアジア型村落共同体である「村ぐるみ」社会で展開していたこと、そこでの経済発展により前近代的な「村ぐるみ」社会から近代的な私的所有を前提とする契約社会に移行し安房酪農地帯が形成されたことが分かる、と指摘される。

 嶺岡牧講演会は9月7日(土)午後1時半から4時半、千葉県酪農のさと視聴覚室で開催。定員50名(先着順)。参加費800円(資料代)。問合せは、千葉県酪農のさとTel 0470-46-8182 へ。

 
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