千葉県酪農のさと主催の嶺岡牧講演会、「ミニシンポジウム 歴史文化再生を計画する」が2021年2月27日に行われます。
2009年から行ってきた嶺岡牧調査で、「国民が元気に!」の実現を牛乳・乳製品を通して牽引した嶺岡牧は、ほぼ全貌が残る唯一の江戸幕府直轄牧であること、「地域畜産株式会社の誕生地」や「主要製乳企業の起業地」に関する史跡・文書・民具・食生活など歴史文化遺産が多数残されていることが明らかになりました。
と同時に、嶺岡牧遺産郡は「世界遺産が適当」な遺産郡であり、個性豊かな地域再生を進める上で稀に見る巨大な資源であることが分かってきました。
しかし、「乳児死亡率がゼロに!」という願いで始まった日本最初の乳児用粉ミルクを生産するため昭和14年に設けられた和光堂千歳牧場の牛舎がこの10月に取り壊されたなど、巨大な潜在資源が顕在資源となること無く徐々に失われてきています。
千葉県酪農のさとでは、嶺岡牧調査の成果を速報でお知らせするため嶺岡牧講演会を開催してきましたが、こうした状況に鑑み、今回は、嶺岡牧歴史文化遺産を地域を元気にする持続的資源にするために不可欠な歴史的文化再生計画をたてる方法を学ぶミニシンポジウムとなっています。

 

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