安房酪農と製乳業のルーツを巡る 嶺岡牧エクスカーション
南房総市 千葉県酪農のさと
 近年の嶺岡牧研究で、「日本酪農発祥之地」として知られる嶺岡牧と「白牛酪」の生産・販売業から日本近代化がはじまったことが分かってきた。白牛酪とは、古くから最も体に良い食べものといわれていた乳製品である「醍醐」の江戸幕府版商品といえる食べ物。八代将軍徳川吉宗が嶺岡牧に白牛を導入し酪農を始めたのも、人々の寿命を延ばしたいという願いで「醍醐」を生産・普及するため。
 そして、十一代将軍徳川家斉の時に幕臣の岩本正倫が牛乳の商品生産を行う「酪農」という産業を創出し、白牛を飼養する嶺岡牧を官営牧場として囲い込み、日本近代化の出発点となった。この嶺岡牧とその周辺地域には、共進会の開催や畜産組合の設立など酪農の近代化と主要製乳業の誕生地など、江戸時代から明治・大正期に日本の近代化を推し進めた史跡がたくさん分布している。そうした安房酪農と製乳業のルーツに関する跡を巡る文化的小旅行「嶺岡牧エクスカーション」が、2月26日(日)に千葉県酪農のさとの主催で行われる。
 参加費は、バス代、保険代、資料代含め、1人3,500円。定員20名(先着順)。申し込みは2月16日(木)までに千葉県酪農のさとへ TEL 0470-46-8181(代金の支払いで申込み完了)。
 
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