人類の宝「嶺岡牧」 嶺岡牧講演会 SDGsを先取り
南房総市 千葉県酪農のさと

 2023年3月5日(日)午後1時半から千葉県酪農のさとで、嶺岡牧講演会「人類の宝『嶺岡牧』~嶺岡牧はSDGsを超え明るい世界を創る導きの糸だった~」が行われる。
 今回の講演会は、嶺岡牧の日本近代化遺産面に焦点を当て、ヨーロッパの産業革命やエンクロージャームーブメントとは異なった近代化であったことを、地域社会と主体の意志決定を軸に示す。
 講演では、嶺岡牧スチュワードの白石典子さんが「日本の内発的産業革命遺産である嶺岡牧」と題し嶺岡牧を舞台として江戸時代に展開した第1次エンクロージャームーブメントの実態と白牛酪産業で始まった内発的産業革命を、また嶺岡牧調査員の日暮晃一さんが「アジア型近代化遺産である嶺岡牧」と題し明治時代に展開した第2次エンクロージャームーブメントの姿と世界の未来づくりにとっての意味を講演する。
 嶺岡牧で始まった日本近代化は、産業資本の利益を目的とするのではなく人々の命と健康を守ることを目的とし、落層化を伴わず小農の利益にもなり、村ぐるみで行われたエンクロージャームーブメントであることから、水田農業を社会の基盤としたアジア型近代化であると指摘される。またそれは、持続的暮らしづくりを目標に活動が進められており、SDGsを200年先取りしたものであり、人々が共有するものを大切に受け継いでいける近代化を示したことは、平和で幸福な未来づくりを行う導きの糸であったと評価する。

嶺岡牧講演会【PDFダウンロード

 
 
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