日本酪農300周年記念事業

八代将軍徳川吉宗による嶺岡牧再興調査 平群の惣牧衆

 10月15日(水)から、千葉県酪農のさと酪農資料館第3展示室で、日本酪農300周年記念事業の一環である嶺岡牧ミニ企画展「探検!嶺岡西一牧」が始まる。八代将軍徳川吉宗が、元禄の大地震で江戸幕府直轄牧であった嶺岡牧の被害が甚大であったことから中断していた牧経営を再興するため、野馬奉行となる綿貫夏右ヱ門に嶺岡牧調査を命じた。この調査の時に現地で手助けしたのが、元禄前まで嶺岡牧を現場で管理していた平群(現南房総市)の惣牧衆と呼ばれた人達であった。惣牧衆は、嶺岡牧に隣接する村から幕府が牧の管理役として任命した人達で、山田村の川名家、荒川村の高梨家、平久里中村の加藤家、吉沢村の池田家の4家であった。

 そこで、今回の嶺岡牧ミニ企画展は、江戸時代前期に嶺岡牧を管理していた惣牧衆とはどの様な人達であったのか、惣牧衆がいた嶺岡西一牧とはどの様なところなのかをテーマに据え、パネル24枚を使ってそれを示す。

 なお、この企画展と連動したイベントとして、現地に立って惣牧衆が活躍した場を体感で捉えることを目的に2回の現地案内・展示解説を行う。第1回は119日(日)「惣牧衆の後」のテーマで行い、惣牧衆の家跡などを訪ねる。第2回は2026118日(日)に「元馬捕場・大椙観音」のテーマで、吉宗による嶺岡牧再興調査報告に描かれた絵図において元馬捕場と標記されているところや、酪農の神としても崇められた椙福寺観音堂跡などを訪ねる。

 嶺岡牧ミニ企画展は、千葉県酪農のさと酪農資料館2階第3展示室で、103日(月)~2026331日(月)まで。開館時間は9:3016:30(月曜休館)。入館無料。現地案内・展示解説の参加費(資料代)は各回200円で、申込み締め切りは第1回が113日(月)、第2回は2026112日(月)、千葉県酪農のさとへTel 0470-46-8181。

 
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