2014年4月 先進事例地域の視察、調査
ロシア ノヴォティプコフにあるNGO『ラディミチ—チェルノブイリの子どもたち』と
ミンスクの「移住者の会」を訪問。

視察団:藤島祥枝(EAS)浦上健司(EAS)振津かつみ 松川直子(通訳)

 放射能被災地での生活者及びコミュニティ再建支援に継続的に携わるにあたり、短期〜長期にわたる支援活動のあり方が問われています。除染が実施されていますが劇的な低減は期待できないとされる状況で、移住と一時帰村を組み込んだ二地域居住提案を弊会では提案し支援してきています。今後の被災住民に寄り添った有効な支援策を検討する上で、チェルノブイリ原発事故による被災地を訪れ、放射能汚染の続く地域での移住、定住における社会的対応、対策、課題、そして放射能汚染地域で暮らし続ける知恵等を学ぶことが、その一助になると考えています。具体的には、避難者が暮らすエリアでのコミュニティ再生、健康リスクの周知と当該環境での生活の仕方、さらには外部支援のあり方等の視察、調査を行いました。
 チェルノブイリ原子力発電所事故と福島第一原子力発電所事故、時代背景、社会背景など異なる点は多くありますが、気が遠くなるほどの長期の放射能被害の中で人々が向き合わなければならないことに共通点もあり、先進事例から学ばなければならないと痛感した訪問でした。

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